新宮高校吹奏楽部が関西吹奏楽コンクールで銀賞(高校の部小編成)を受賞した。部員たちは演奏終了後、京都市の会場からバスで学校に戻り、その後に顧問から結果を伝え聞いた。県コンクールも同様の形での結果発表だった。ともに取材させてもらったが、高校の部活動はやっぱり青春だと感動した。
3年生にとっては最後の大舞台。部員たちは悔しさ半分も、力を出し切ったという充実感が漂っていた。銀賞という結果は同校では過去最高に並ぶ好成績で、和歌山県では今回トップの成績を残したので大いに胸を張ってほしい。今回で引退となった5人の3年生一人一人がコンクールの感想とこれまでの部活動への思い、そして周囲への感謝などを発表した。「このメンバーで、いつかまた演奏できれば」など、それぞれの言葉を聞いていると、こちらも目頭が熱くなった。
運動部・文化部問わず、同じ目標に向かって助け合い、励まし合い、切磋琢磨(せっさたくま)しながら進むのが部活動のよさであると改めて思うと同時に、自身の高校時代を思い出し、「もっと努力できたのではないか」と後悔の念に駆られた。
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