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社説「行動制限ないお盆 油断せずに」

 3年ぶりに行動制限のないお盆を迎えた。当地方にも帰省客や観光客が続々と訪れており、観光施設や商業施設では他府県ナンバーの車が目立っている。一方で、新型コロナウイルスの感染者は先月からの増加が止まらず、新宮保健所管内でも一日の感染者が100人を超える日も出ている。政府は「ウィズコロナ」での社会経済活動の形を模索しているが、人々が2年以上にわたるコロナ禍で蓄積した不安やストレスなど、いわゆる“コロナ疲れ”を今回のお盆期間に発散しようとするあまり、更なる感染拡大につながらないか懸念されるところ。

 感染予防と経済活動の両立を果たしていくためには、引き続き、マスク着用や手指消毒などの基本的な感染防止対策を一人一人意識することが大切になるが、新宮保健所によると、今回の第7波では、これまでの接触感染から空気感染が中心に変わってきているといい、エアコンを稼働している屋内(室内)での換気が重要だと指摘している。
 
 コロナ感染だけでなく、交通事故や水難事故にも十分に注意しなければならない。他府県ナンバーの流入で幹線道路を中心に交通量が増えており、いつもの感覚で運転していると思わぬ危険に遭遇することも考えられる。いつもより10分早く出発するなど、ゆとりをもってハンドルを握りたい。大阪府堺市の阪和自動車道の料金所近くでは先日、家族5人が乗った乗用車が横転し母子が死亡する痛ましい事故があった。白浜町へ旅行に出掛けた帰りだったという。猛暑による体の疲れ、長時間運転による眠気などもあるため、無理のない運転計画と早めの休憩を意識した運転を心掛けることも大切。
 
 新宮市の三輪崎海水浴場と高田自然プール(第1・2)は今年、3年ぶりに開設した。涼を求めて大勢の人が訪れているが、遊泳区域や時間などのルールを守り、監視員の指示に従って事故のないよう楽しんでほしい。白浜町の白良浜海水浴場では先月、遊泳中の子どもが沖に流されるのを確認した女性が救助しようと水に入り溺死する事故があった。海上保安署は水難事故を受け、救助の際に慌てて水に入ると二次被害のおそれがあり、単独で救助に向かわず、周囲に助けを求め、浮力のあるものを活用して救助を行うよう呼び掛けた。
 
 念願の帰省が叶い、久々に顔を合わせる家族や親戚もいるだろう。孫の成長を楽しみにしている祖父母も多くいる。各家庭でコロナ感染や事故に気を付け、楽しい夏の思い出をつくってほしい。
 

      8月12日の記事

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