6日に行われた「おわせ市民花火」。実行委員会の強い思いで3年ぶりに花火が尾鷲の夜空を彩ることになった。市内の事業者を中心に例年より多額の寄付が集まり準備が進んで、「さあ、いよいよ本番」というところで雨に泣かされた。
もう少し早く降り出せば延期の判断もあったかもしれない。幸い、雨のピークは午後7時台で、花火後半は小降りか止んでいた印象。天文科学館で写真を撮っていたのだが、「これも(雨が多い)尾鷲らしい」という声も。最も、カメラなどの撤去が終わって帰宅しようとしたら月が出ていたのには少し腹が立った。
日本語には、雨に関する言葉がたくさんある。霧雨、村雨、小ぬか雨、滝のような雨、夕立など、雨の量、降り方など表現はさまざま。「お天気雨」という言葉のほかに「狐の嫁入り」というものも。
先日、ラジオ番組で「洗車雨」という言葉を聞いた。七夕の前日の雨を言い、「彦星が織り姫に会うため牛車を洗っている」ため雨が降っているだという。
尾鷲は「雨のまち」としても知られる。うっとうしいことの多い雨だが、風流を感じられると雨も楽しむことができるかもしれない。
(M)