梅雨や台風など、雨の時期が始まる6月。国土交通省や都道府県など関係機関では6月1か月を「土砂災害防止月間」、6月1日から7日までを「がけ崩れ防災週間」として各種の啓発活動を行う。
土石流やがけ崩れなどの災害から生命・財産を守るため、土砂災害の防止に対する住民の関心と認識を深めることが目的。県内でも土砂災害防止に関する絵画・作文の募集をはじめ、ポスターやチラシなどによる広報活動、危険個所の点検などが行われる。
国内では年間平均1100件の土砂災害が発生。過去5年間では9255件に及び、全国的には時間雨量50ミリを超える非常に激しい雨が増える傾向にあり、土砂災害の多発につながっている。
災害から命を守るためには日ごろの備えと早めの避難が必要で、まずは土砂災害ハザードマップなどで地域の危険度の把握。危険な地域に該当するようなら、雨が降り出したら避難行動を確認し、気象情報や前兆現象に気をつける。
梅雨入り早々に大雨の可能性も指摘され、静岡県では26日夜から27日に朝にかけて激しい雨が降り、土砂災害警戒情報が発表され、避難指示が出された地域もあった。雨への備えと避難は早めに。
(J)