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くまの茶房

「生きている風景」追い求めて
タドトモコ写真展
一次産業の若者に焦点

 「タドトモコ写真展—しごとが、私を輝かせてくれる—」が27日まで、開催されている。7~8年前から撮り続けてきた「紀伊半島の第一次産業で働く若者」の写真11点を展示。尾鷲ヒノキを使用したイチゴ栽培や、古座川町の炭焼き、三重県尾鷲市の林業など、自然との関わりの中で織り成される若人の営みが、フィルムを通した光と影の世界の中で巧みに写し出されている。

 カメラを始めたのは、10数年前。使っていなかったカメラを修理に出した際にカメラ教室を勧められたのをきっかけとして、作品と向き合うようになっていった。一昨年には10年ほどかけて撮り続けてきた、女性の目線でとらえたお燈祭りの写真集を発行。人に焦点を当てた作品を現在も作り続けている。

 植物など生き物を相手にする第一次産業を通して「生きている風景」を切り取る。また若者に絞ることでその時代性が浮き出てくるという。若い世代について「気負いや悲壮感がなく、熱いところもありながら『ライフ』を楽しんでいる」と話す。展示への思いを「さびれたところにも人の営みがあって、頑張っている人がいる。新宮も紀伊半島も頑張っているんだよ、と伝えたい」と語った。

 写真展のテーマは「仕事が、私を輝かせてくれる」。来場者に向け「小さくても生き生きと光り輝いて仕事を頑張っている人をご覧いただければ」と伝えている。

TEL.0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日
 

      2月 7日の記事

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