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人権問題をパネル展に 20日まで 新宮市役所で展示

 新宮市役所1階ギャラリーで1日から、「人権啓発パネル展示」が行われている。市教育委員会生涯学習課人権教育係によるもので、市民が人権への関心を高めるきっかけづくりを目的としている。展示は20日(月)まで。

 世界人権宣言が1948年12月10日、第3回国連総会で採択されたことから、この日が「人権デー」と定められており、また、法務省の人権擁護機関はそれを最終日とする12月4日からの1週間を「人権週間」と定め、人権問題意識の高揚・啓発に努めている。同パネル展も、それらの時期に合わせて行っている。なお、同宣言は基本的人権尊重の原則を定め、初めて人権保障の目標や基準を国際的にうたったもので、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を示している。
 
 パネル展示の内容は2つに分かれており、1つは世界人権宣言について、その条文一つ一つを芸術的な絵(オタビオ・ロス氏画)と力強い書(小木太法氏書)で表現したものを展示している。第一条の「すべての人間は生れながらにして自由でありかつ尊厳と権利につい平等である(一部抜粋)」は自由と開放を表す「鳥」の絵とともに、第三条の「全ての人は生命自由および身体の安全に対する権利を有する」は生命を表す「人間と太陽」の絵とともに掲げるなど、各条文が独立した作品のように描かれ、一つの展示を作り上げている。
 
 もう一つのパネルは「素朴なギモン」という題で、人権課題に対する素朴な疑問を「同和問題(被差別部落)」「性同一性障がい」「外国人」「女性」の4つのトピックごとに複数の質問回答形式で解説。「部落差別は自然になくなるのか」「性同一性障がい者と同性愛者は同じか」「外国人なら日本に住んでいても住民税を払わなくてよいのか」「上司が肩をもみに来た。これはセクハラか」など、それぞれにまつわる数々の質問に詳細に回答し、人権問題にまつわる複雑な課題に光を当てている。
 
 市担当者は「普段なかなか考える機会のない人権問題について触れてもらい、世界的にもこういった動きがある中で、考える一つのきっかけになれば。市役所へお立ち寄りの際はぜひお越し下さい」と伝えている。
 

      12月 2日の記事

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