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不連続線「市民が楽しめるものに」

 2024年の熊野古道世界遺産登録20周年に向けた話が出始めている。10月29日に開かれた熊野古道協働会議では、アクションプランの見直しに関し、記念事業の話題があった。
 
 本質的価値を伝えることがキーワード。合わせて、関わる人の〝若返り〟が急務となっている。どの団体でも、活動の継続には現役世代が関与することが必要とされる。
 
 文化的景観や、伊勢神宮と熊野三山を結ぶルートという価値の部分を大切に守り、伝えることは重要だが、記念事業では、住民が楽しめる華やかさが必要だろう。正直なところ「15周年事業って何をしたんやっけ?」と思う。このような取り組みばかりでは、住民の関心は高まらない。和歌山県のように、歌手を招いてコンサートということではないが、「熊野古道への関心を持ってもらえる」「楽しめる」「全国的なPRにつながる」の一石三鳥を図れる取り組みに期待したい。
 
 中学生や高校生など、子どもたちが関わることは、ぜひ継続して取り組んでもらいたい。協働会議では企業の社会貢献事業で古道の保全作業を行ってもらう案が出たが、中学校や高校のカリキュラムに取り入れられないか。
 
(M)

      11月10日の記事

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