紀北町立紀北中学校の3年生55人が14日、防災学習の一環で、紀勢自動車道紀伊長島トンネル坑口付近の緊急避難場所の清掃活動に取り組んだ。
同校は今年から避難場所にある出垣内区の防災倉庫の一部を借り、非常食とスポーツドリンクを保管することになった。
保管する倉庫の清掃とともに、地区への感謝を伝えるために、避難場所全体の草引きと掃き掃除、倉庫の水拭きを行った。
軍手をはめた生徒は、職員や区の人があらかじめ草刈り機で刈っていた草を集め、ビニール袋に詰めていった。また、学校から持ってきた竹ぼうきで倉庫内を丁寧に掃き、水で濡らした雑巾で拭き清めていった。
生徒会長の塩飽侑希君は「コロナ禍の中での災害は、いつも以上に恐怖があると思う。中学生の僕らが率先して防災の取り組みを行うことは、地域の協力の輪を広げて強くすることになると思う」と話した。