間もなく端午の節句を迎え、男児の健やかな成長を願って各地でこいのぼりが掲げられている。晴れた日に大空を泳いでいる姿を見ると、明るく清々しい気分になる。しかし近年は、少子化や住宅事情、節句に対する価値観の変化などから、庭に大掛かりなこいのぼりを立てる家庭は減ってきているようだ。
一方で、カラフルでポップなもの、北欧風やレトロなもの、海外のデザイナーが作ったものを逆輸入するなど、こいのぼりもバラエティ豊かに。タペストリーのように壁に飾るタイプも人気のよう。
我(わ)が家では3男が産まれた時に一念発起して、パッチワークのこいのぼりを作った。これがなかなか大変で、子どもを寝かしつけてから夜な夜な家族5人分をコツコツ縫ったものだった。水色や黄色などパステルカラーの趣味全開のこいのぼりだったが、意外と子どもたちには好評だった。
先日、軽トラの荷台にはためく小さなこいのぼりを見た。お子さんやお孫さんに向けて飾ったのだろうか。走っている限りは風がなくても元気に泳ぐ。すてきなアイデアに子どもたちも大喜びしていた。
【織】