尾鷲市や紀北町に限らず、最近は商店で商品券が利用できることを示すのぼり旗やステッカーを見かけることが多い。
中には先着順の商品券を求めて混雑が発生している自治体もあるようだが、尾鷲市と紀北町のプレミアム付商品券はともに全員分の予算を確保しているため、同じような混乱が起きるとは考えづらい。尾鷲市では既に販売されているが、売り場に市民が殺到した、という話は聞いていない。
27日から販売が始まるきほく生活応援プレミアム付商品券について、町議会で「生活支援の観点から購入ではなく、配布にすべき」との意見があった。行政は「地域経済を活性化させるための施策」とし、方針を変えることはなかったが、5000円ずつ随時購入できるようにし、「年金支給日や給料日に買い足してもらえる」としている。
地域経済を支えるという意味で商品券販売は意義がある。その一方で、なるべく多くの人が恩恵を受ける工夫を凝らすことが重要となる。各出張所での商品券販売は開始日のみとなっているが、販売状況に応じて、例えば年金支給日後あたりに出張所での販売日を追加することを検討しておく必要がある。
(R)