報道によると、先日、ふん尿が堆積するビニールハウス内で約40匹のヤギを飼育し、虐待したとして宮城県警は動物愛護法違反の疑いで無職の55歳の男を逮捕した。住民の苦情を受けた保健所が容疑者に繰り返し改善を要求したが、従わなかったため警察に相談した。かつてはヤギを連れて小学校などを訪れるアニマルセラピーのボランティア活動に取り組んでいたが、「虐待に当たるとは思わなかった」と容疑を一部否認しているという。
あらゆる人間の飼育下にある動物の福祉の指標に「5つの自由」がある。
- 飢えや渇きからの自由
- 不快からの自由
- 痛み、外傷や病気からの自由
- 本来の行動する自由
- 恐怖や苦痛からの自由
1960年代、劣悪だった牛や豚、鶏などの飼育環境を改善し、それらの家畜動物が健康で幸せに生きることができるように提唱された。
ペットとの暮らしは、心が和み、日常に幸せと彩りも与えてくれるが、飼うことはその動物の命を預かること。飼い主には動物が健康で快適に暮らせるようにし、最後まで飼い続ける責任がある。飼えなくなったときにどうするのか。しっかりと考えておくことが必要である。
(J)