25日午前中の局地的な豪雨はすさまじかった。新宮市と周辺地域で時間雨量100ミロを超える猛烈な雨。各所であっという間に道路が冠水したほか、建物への浸水被害や道路や河川護岸の一部が崩壊した箇所もある。あのペースであと数時間降り続いたらもっと大きな被害が出ていた。
気象庁の雨雲レーダーを確認すれば、ある程度の予測が立つ。今回もスマートフォンで何度も雨雲の動きをチェックし、何とかあと1時間で雨雲本体はこの地域を抜けるはずと願っていた。ほぼ時間通りに雨は小康状態になり、その後天候も回復した。
急に襲う地震と違い、気象予報の精度は以前に比べてかなり上がっていることから、台風等の対策を講じる上で大いに役立つ。また、毎年のように各地で台風や豪雨災害が発生していることから、自治体も早めの避難行動を呼び掛け、報道機関も繰り返し情報を流すなどしており、自分で命を守るための意識が高まりつつある。
自然災害はゼロにはならないが、被害を軽減させることはできる。まだ続く台風シーズン。過去の災害を教訓に、自分や家族が助かるための方策を一人一人が意識してほしい。
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