菅(すが)内閣が発足。連休も明け、本格的に政治が動き出す。縦割り打破、デジタル化推進などの方針が打ち出されている。
縦割りについてはこれまでしばしば問題が指摘されてきた。先だって尾鷲市議会でも、三木里小学校の利活用について、縦割りによる不便さが指摘された。行政が高度に専門化されているので、結局は縦割りにならざるを得ない事情があるが、これまで結びつきが弱かった分野の連携も進んでいる。一次産業と福祉、例えば農福連携や防災など複合領域で部門間の連携強化や調整がどれだけ働くかに期待している。
デジタル化については、制度設計が重要だろう。ロボットや人工知能の活用を見越して書類の様式を決め、統一を図る必要があるのではないか。また、大きな社会変動を見越した対応も求められる。
総理就任前に将来の消費増税に言及があったが経費削減にも注目したい。特に過去の桜を見る会については官房長官として、経費を予算内に収める必要があったものの、結果的に不適切な支出を容認している。公平、公正でなければ改革にもケチがつく。真に国民のために仕事をする政権であることを期待する。
(M)