気象庁によると、大型で強い台風10号は、北上し8日午前には中国東北区で温帯低気圧に変わった。これにより、全国的に不安定な天気が続く見通しで、近畿から東北にかけて急な雷雨に気を付けるよう呼び掛けている。各地で気温が高く、特に札幌では最高気温が33度の予想となっている。札幌は9月これまで33度を超えたことはなく、記録的な暑さになりそうだ。
新聞の天気欄やテレビの天気予報で使用される図は、人知れず衣替えをしている。天気図が衣替えをするのは5月1日と11月1日。それぞれ冬用から夏用、夏用から冬用へと“わずか”に変わっている。冬用の天気図は、日本列島が真ん中にあるのに対し、夏用の天気図は、日本列島が北側に寄っていて、日本の南側の海上が広くなっているのだ。
この違いの原因は「台風」。日本に台風が多く接近するのは5月頃からで、その後10月までは台風シーズンとなる。台風は南側からやってくることが多く、その台風の動きを詳しく伝えるために、南側を広くしているというわけだ。
秋への衣替え…まだ先になりそうだ。
【茂】