紀北町観光協会が新型コロナウイルス感染症対策として実施した「ちょっとまっ得利用券」。町内の宿泊業者が提案する料金プランで予約を受け、町内で利用できる10%分の商品券がつく仕組みで、販売は開始2週間で100万円を超えたという。
受付は先月いっぱいで締め切っており、受付期間が短いとも思ったが、政府の「Gotoキャンペーン」が実施されることを念頭に、あえて短期的な取り組みにしたという。今後は旅行業を登録する予定もあり、町内を拠点としたツアーの企画にも取り組むという。
熊野市はコロナ支援策の第2弾の中に「Welcomeくまのキャンペーン」を盛り込む。市観光公社で予約した宿泊客に市内で使える商品券を支給する。
尾鷲市もさまざまなコロナ支援策を検討しているが、観光業を活性化する施策は見えてこない。
それぞれに独自の特色はあるものの、近隣市町の観光資源は類似点も多く、何もしなければ、対策を打つ近隣市町に観光客が流れてしまうのではないかという不安がある。課題や方針、優先順位に違いがあり、財源にも限りはあるものの、観光業の補助と活性化を考えることが必要ではないか。
(R)