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不連続線「早く集まれる日に」

 将棋の名人戦が10日、開幕した。第一局の舞台は鳥羽市の老舗旅館。渡辺明3冠が、豊島将之名人・竜王と7番勝負を戦う。主催する新聞社の9日朝刊に大きく記事が載っていた。

 挑戦者の渡辺3冠は8日に、タイトル戦挑戦の最年少記録を塗り替えた藤井聡太七段と棋聖戦五番勝負の第1局を戦っている。藤井七段は史上5人目の、渡辺3冠は4人目の中学生棋士とのこと。歴代3人は全員が名人になっている。

 本来なら4月開幕だが、新型コロナの影響で2か月遅れた。タイトル戦ともなると立会人や記録係らが同じ場所にいて3密は避けられない。そして、日本各地を転戦する。感染予防のための延期はしかたない。

 最高峰のタイトル戦でなくても、密状態になるのが、将棋道場、碁会所、雀荘。2月に市内で囲碁の大会を取材したが、仲間内の大会とはいえ会場は窮屈。「コロナ拡大後、他の人と向かい合って対局していない」という人はまだ多いのでは。

 各地のコミュニティーセンターの講座が再開してきた。参加者からは「集まれるのがうれしい」という声が上がる。以前のようにみんなが集まって、趣味を楽しめる日が早く来てほしい。

(M)

      6月10日の記事

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