新宮署管内での人身事故が昨年に比べて増加傾向にあることから、同署は1日から15日まで、交通事故抑止に向けて、管内の事故多発路線である国道42号で交通指導員と合同による集中緊急対策を実施している。
5月20日現在、同署管内の人身事故は34件で前年同期比22件増加している。このうち40%近くが国道42号で発生。今回の緊急対策では、新宮市の橋本交差点から三重県境までの主要交差点に正午~午後2時の時間帯、警察官と交通指導員を配置するとともに、パトカーや白バイを集中投入し、警察官の姿を見せることでドライバーに緊張感を与え、交通事故の抑止を図っている。
制服警察官の姿を見せる啓発はこれまで、交通安全運動期間中や年末年始など限定的だったが、今回のような緊急的な取り組みは有効的だ。
新型コロナウイルス感染拡大で休校だった学校が再開し、通学の子どもらが増える。また、県外移動の自粛解除に伴う交通量の増加、雨も多くなる時期など、交通事故につながる要素が多くなる。何とか緊急対策を機会に減少に転じてほしい。
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