プラスチック製買い物袋(レジ袋)の有料化が7月1日からスタートする。経済産業省によると、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題があり、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があると背景を説明している。
特に深刻なのが、環境中に存在する微小なプラスチック粒子であるマイクロプラスチックと呼ばれ、環境問題の1つとされている。明確な定義はないが5ミリ以下の大きさのものをマイクロプラスチックという。その小ささ故に回収が難しく、解決が困難とされている。
問題の筆頭は海洋生物の生態系の破壊。魚類、甲殻類、貝類やカモメといった海鳥、アザラシなどの海洋哺乳類が海水に混ざったマイクロプラスチックを誤嚥してしまい、消化不全や胃潰瘍などを引き起こし、海洋生物を死に至らしめる。また、欧米消化器学会は2018年に人体にマイクロプラスチック片が取り込まれていることを証拠とともに発表。
この問題への対策は日本よりも海外で進んでいる。海に面した紀南地域、世界と同様の危機感を持つ必要がある。
【茂】