ペットを殺したり傷つけたり、虐待に対する罰則引き上げなどを盛り込んだ改正動物愛護法が1日に施行された。特に殺傷した場合は、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」へと大幅に強化された。
平成30年度の推計によると、犬が715万4000世帯で890万3000匹、猫は553万9000世帯で964万9000匹飼われている。多くの家庭で家族の一員としてかわいがられている。
一方で、虐待も後を絶たない。警察庁の発表によると、昨年1年間に警察が摘発した事件は105件、逮捕・書類送検したのは126人。前年より21件、32人多く、統計を取り始めた2010年以降で最多。
幸い、当地方ではペットに関する残虐な事件は聞かないが、逮捕された事案では別居している妻の飼い犬の頭部を殴って殺害、飼育するインコに避妊具をかぶせて動けないようにした上でライターを押しつけたり放り投げた、複数のヤギの死骸を放置した場所で別のヤギなどを飼育、野良猫を地面にたたきつけて殺害なども。
ペットを飼う際には、最期まで責任を持って面倒を見る覚悟が求められる。
(J)