コロナ禍でストレスがたまる中、心温まるニュースを届けることができた。8日付1面で紹介した、新宮市クリーンセンターに寄せられた2通の感謝の手紙だ。子どもが書いたイラスト付の手紙は、同センター職員を大いに励ますとともに、読者からは、「子どものまっすぐな気持ちが伝わり読んでいて感動した」。「カラスに荒らされて散乱したごみを片付けている収集員もいる。本当に頭が下がる」の声が届いた。
今、日々の生活に不便を感じていない人は少ないだろう。そんな中、感謝する気持ちの大切さを子どもが教えてくれた。仕事だから当然といってしまえばそれまでだが、感染に恐れながらも一生懸命働いてくれている人たちがたくさんいる。その人たちにストレスをぶつけるなんてことがあってはならない。一人一人の思いやりが、その人たちを勇気付ける。「ありがとう」一言で。
元通りの日常に戻るのはいつになるのか。国の緊急事態宣言が解除されても、しばらくは影響が残る。行政の経済的な支援と別に、心が潤うような取り組みがあっていいと思う。
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