新型コロナウイルス感染症対策の経費を盛り込んだ国の令和2年度補正予算(第1号)が4月30日、国会を通過した。5月1日から、さっそく各種制度が動いている。一人当たり10万円がもらえる「特別定額給付金」も早い自治体では1日から受け付け手続きが始まった。尾鷲市と紀北町は連休明けに議会を開いて予算を通し、手続きに入る。
当初、収入が激減した世帯に30万円という話だったが、世論もあって今回の形になった。始まる前からさまざまな問題が指摘されているが、できるだけ解決しながら実際の給付に結び付けてもらいたい。
窓口での三密を避けるため、ネットか郵送で申し込み、銀行に振り込んでもらう仕組み。やむを得ない場合は窓口での申請、受領を認めるという。期限は、各地自体が決める郵送申請方式の受け付け開始日から3か月以内とされている。
「急いで渡す」ことが念頭にあるので、申請できる期間が短い。外出自粛が求められているが、添付書類はコピーを取らないといけない。申請したくてもできない人が出るかもしれない。運用に当たっては、対象者がきちんと給付金を受け取れるように配慮をお願いしたい。
(M)