「人生100年時代」に待ったをかけるかの如く、人類の前に立ちはだかる新型コロナウイルス感染症。新事実が分かるたびに、改めてこのウイルスの恐ろしさが露わになっている。
「医学の黄金時代」と呼ばれた1870年代以降に築かれた近代医科学を、あざ笑うかのような新型コロナウイルス感染症。かつて日本で猛威をふるった「結核」は、不治の病と呼ばれ、経済の近代化とともに社会へ広がり、世界各地で多くの死者を出したと伝えられている。1950年代以降に効果的な治療法が確立され、国内の結核による死亡率は下がった。ここに至るまで100年を超える闘いを人類は強いられた。
こうした人類と疫病との闘いの歴史を振り返ると、新型コロナウイルス感染症との闘いも長期戦を覚悟する必要があるかもしれない。
ただただ、疫病の制圧を指をくわえて見ているだけにはいかないと、「できることをやる」と立ち上がる人たちがいる。本紙でも「飲食店様応援しますプロジェクト」を始めた。対策に奮闘する飲食店に対し、無料で掲載する。ぜひ、利用してほしい。
【茂】