尾鷲市、紀北町とも予算を審議する3月議会が閉会した。実のある質疑ができていたか、議員にも、市長、町長にも住民の目が注がれる。尾鷲市議会は委員会質疑も含めてネットで見られるし、紀北町はテレビの行政チャンネルで本会議が放映される。
本紙では、両議会の一般質問は全員分の概要を個別に紹介している。取材していて、趣旨や何を聞きたいのかが分からない議員の質問がある。当局の回答で、そのような意味だったのかと思うことも。何のためにそのような質問をするのか、あるいは主張・提案をするのか。決められた時間での質疑であるので「この議員は、何を言いたい、聞きたいのだろうか」と思われない質問をしてほしい。それが、議会の活性化につながる。
理想論だが、議員も当局(国では政府)も誠意をもって議論をすることが議会制民主主義の基本。多数与党を抱えた当局は「時間切れは勝ち」という立ち位置で行政運営ができるが、市町の議会は住民生活に直結したテーマを扱っている。いい提案は受け入れる、という姿勢が必要だろう。当局に受け入れてもらえる提案をするために議員も質問力を向上させないといけない。
(M)