参議院議員選挙は終盤。大手メディアの中には、候補者の発言の「ファクトチェック」(真実性の確認)を紹介している社もある。もちろん、全候補者の発言を取り上げるのは無理だが、各社、関心が高そうなもの、影響が大きそうなものなどを選んでいると思われる。
三重選挙区に立候補している4氏のうち、東紀州入りし取材の出来た3氏の街頭演説を聞いた。たいてい「ふむふむ、なるほど」と肯定的に受け取るのだが、中には「本当か?」と思える言説もある。
発言が嘘あるいは真偽不明だとしてもそのまま事実として取り上げることがあるが、事実誤認に基づく政策は意味をなさないのであって、政治家を選ぶ際にもその視点は必要だろう。
政治家の発言ではないが、極端なものは陰謀論になる。「開票が始まる前に(報道機関が)当選確実を発表するのは、選挙結果があらかじめ決まっているからだ」「投票用紙にえんぴつで書くのは後から書き換えるため」という話を耳にするが、決してそんなことはない。
(M)