4月から先送りになっている「トランプ関税」。ここにきてトランプ氏がごねはじめている。あるテレビキャスターが、関税を上げさせて物価が高くなったらアメリカ国民が批判する、それで立ちいかなくなる、という話をしているが本当にそう思う。
値札に、関税引き上げの影響額を一緒に記し「ミスターTの価格」などと書いておくのはどうか。真の支持者なら、我らが大統領の政策を受け入れるのではないか。
トランプ氏は「ディール」(取引)と言っているが、不必要なものを買わされるのは「ハード・セル」(押し売り)だろう。アメリカの自動車が日本では売れないという話題がよく出るが、オートバイのハーレー・ダビッドソンは日本でも人気が高い。
アメリカは非関税障壁も問題視するが、野菜などへの農薬使用など、当然、その国にあった規制はある。科学的に非合理なのは問題だが、それこそ自国の生産者に補助を出したり技術支援をしたりして輸出拡大をする手はある。ディールに乗ってはいけない。
(M)