まだ6月半ばというのに、うだるような暑さが続いている。色とりどりのアジサイを見ながら、梅雨はどこに行ったのか、とぼやいてアイスをかじっている。
厚生労働省の熱中症による死亡者数の推移を見ると、ばらつきがあるものの、近年では1500人以上の年もあり、火災による死者数を超える年も出ている。30年前と比べれば5倍ほどに増えていて、熱中症は温暖化がもたらした新たな災害と表現できる。
エアコンや扇風機で室温を下げ、喉が渇いていなくても水分をこまめにとることが重要。バランスのよい食事や十分な睡眠をとることも予防につながる。通気性や吸水性の高い服を着たり、日傘や帽子をかぶったり、遮光カーテンやすだれを使ったりと、いろいろと工夫できそう。
新聞発行のために輪転機を高速回転させると、短時間にもかかわらず工場内が一気に暑くなる。一段落して水をかぶって文字通り頭を冷やし、麦茶と塩あめを口にしながら休憩していると、また夏が来た、と実感する。夏空はいつも以上に青くて明るい。
(R)