伊勢神宮の式年遷宮の行事がはじまった。中心となる「遷御(せんぎょ)の儀」は令和15(2033)年。9年かけて33のお祭りがあるという。
前回は平成25(2013)年。ついこの前、終わったばかりという印象がある。前回は熊野尾鷲道路の全線開通など「遷宮に合わせて」いろいろな動きがあった。
伊勢神宮の特設ホームページによると「式年」とは「定められた年」を意味する。20年に一度、社殿や装束、神宝をはじめ「全てを新しくして大御神に新宮(にいみや)へお遷(うつ)りいただく神宮最大のお祭り」と紹介されている。
第1回は690年。奈良時代になったのが710年。それより前というから歴史の古さがよく分かる。そして、遷宮の儀式を通じて新しく生まれ変わることから「常若」であるとされる。
古くなって再生するのは、日本らしい考え方と言える。現代的視点では持続可能性ともつながる。人口減や高齢化で廃れている文化もある。なんとか守るきっかけがつくれないか。
(M)