新たな尾鷲市議会議員10人の平均年齢は52.8歳で、当選回数2.8回。3年前の紀北町議会議員14人の当選者の平均年齢は69.1歳。町合併後からの当選回数の平均は3.8回だが、合併前からの議員が複数いるのでさらに増加する。
議員の年齢や年代を見比べてみると、尾鷲市は20~70代にばらけていて、紀北町は65~75歳に11人が集中している。多様性のある議会という観点では、尾鷲市議会は新陳代謝が進んでいる。
この違いの要因の一つは、議員報酬の差があると推察する。月額で尾鷲市は32万1000円、紀北町は20万3000円と1.5倍以上の開きがある。家族を抱えた働き盛りは出馬しにくい。
紀北町議会は委員会で議員報酬の増額を先送りしたが、検討課題ではある。議員は名誉職ではなく、重責に見合った対価は必要。例えば、2議席削って浮いた分を増額分に回すという考え方もある。経費削減であれば、町長選に合わせて議会を解散してのW選挙を検討してはどうか。
(R)