尾鷲市の選挙が終わったら、10月の紀北町長選挙に動き始めた。立候補を表明した東篤布町議による上里の大河内川の盛り土について思うところがある。
生活環境保全条例の不備を主張しても議会が定めた条例を議員が守らないのは道理が通らないが、問題は既に司直に委ねられている。政倫審が最も重い処分である辞職勧告を答申しているが、受け入れるかどうかは当人の判断するところではある。
「思いやりのあるまちづくりに取り組みたい」と語ったが、この上里の状況は住民を思いやっていると言えるのか。2年連続で住民が言い争うことになった行政報告会、3地区で集まった署名に思うところはないか。住民の不安の声に感じるところはないのか。
経済活動の自由、土砂運搬の手続き、撤去にかかる期間と費用と、当人なりの主張や現実的な解決までに問題があるとしても、それを住民に説明してほしい。町長を志すのであれば、できれば早急に、選挙が始まる前には、直接説明する機会を設けて住民の納得を得るべきである。
(R)