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不連続線「勝利の対価は」

 「経済のプロ」として就任した加藤千速市長の1期目はやる気が空回りしていた印象がある。想像以上の財政難に直面してやりたいことができず、活性化の切り札と目されたSEAモデルは広域ごみ処理施設の移転と木質バイオマス発電の計画が飛んだ。県から招いた副市長は任期途中で退任し、教育長再任の人事は議会で否決された。苦難の連続である。

 風向きが変わったのは、ふるさと納税の寄付額が伸び始めた頃だろうか。尾鷲節コンクールでは「尾鷲節は心のふるさと」と言い続け、港まつりの尾鷲節パレードも行った。SEAモデルも大規模製材工場も条件付きで前進し、バナメイエビの陸上養殖計画もできた。カーボンニュートラルという新しい社会的概念にしっかりと適応している。前のめりでつかんだチャンスは少なくない。

 今回の市長選で挑んだ新人候補の人気は根強かったが、具体的な提言が薄く政策論争にならず、苦闘して積み上げてきた実績で振り切った。その勝利の対価は栄光ではなく、尾鷲市の未来をつないでいく重責である。

(R)

      不連続線

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