尾鷲市長、市議会議員のW選挙が告示された。「私に1票を」と呼び掛ける選挙戦は土曜日までの短期決戦。誰に次の4年間の市政運営および見張り役を任せるか。
「選挙」は、中国では官吏登用の仕組み。いわゆる公務員を選ぶことを意味する言葉だそう。高校の世界史で学ぶ「郷挙里選」や「九品中正」などが選挙の方法だった。古代ギリシアでは都市国家のいわゆる市長を選ぶのは「くじびき」だったそう。
日本では、明治に近代選挙が始まり、最初は資産家の男性だけが有権者だった。その後、納税に関する要件が徐々に緩和。100年前、1925年の法律改正で25歳以上の男子による普通選挙が始まった。国政では28年の衆議院議員選挙で初めて適用されたが、地方議会では25年に実施されていたという。
女性に選挙権が与えられたのは戦後。流れをみると、選挙権は国民が「勝ち取ってきたもの」と言える。投票率は減少傾向にある。市長市議は7割を超えてはいるが、大切な権利をしっかり行使することが大切だ。
(M)