太地町立太地小学校で16日、ブックマーマといさな文庫の共催による「読み聞かせ会」が開催された。読み聞かせ会は、同小の1~3年生を対象に毎年実施しており、町立太地中学校の1年生が絵本を読み聞かせている。今年で14年目。
読み聞かせの方法を学び実施することにより、表現力を身につけること、小学生に聞いてもらい、相手が喜んでくれることが自分の喜びになるという、ボランティアの本質を実感することが目的。
この日は、同中の1年生11人が参加し、各教室に分かれて行われた。読み聞かせは、小型絵本、大型絵本、紙芝居の順に行われた。生徒たちは、「11匹のねこ」「ぐりとぐら」「もくもくやかん」「どうぞのいす」などの絵本を読み聞かせ、紙芝居では、「がんばれきょうりゅうぼうや」「わっしょいわっしょいぶんぶんぶん」などを各学年の児童全員が楽しめるように工夫しながら読み進めていった。
「どかどかじゃんけん大会」では、読み聞かせをしながら児童たちとじゃんけん対決。児童たちは「やった」「勝った」と大はしゃぎしていた。
生徒の読み聞かせの感想会では、ブックマーマ代表の和田千明さんが「落ち着いて子どもたちの顔を見て名前も読んであげていて安心して後ろから見ることができました。皆さんそれぞれが自分の持っている力を発揮していた。特に良かったのは、みんなで協力して子どもたちのために楽しい時間を作ったことです。今日の経験を糧にして将来お父さん、お母さんになった時に、今日読んだ絵本を自分の子どもたちにも読んであげてください」と伝えた。
同小の岡本李琉さん(2年)は「中学生の皆さんが緊張していると先生から聞いていましたが、読み聞かせが始まると、はきはきと絵本や紙芝居を読んでくれとても聞きやすくて面白かったです。また聞きたい」と話した。
同中の川崎柚葉さんは「人前で長く話すのは、あいさつする時ぐらいだったのでとても緊張しました。本番を上手く行うことができて良かったです。こういった機会があればまたやってみたいです」と話した。