新宮市こども家庭センター(旧保健センター)横の花壇「タウンガーデン」のクリスマスイルミネーションの点灯式が、8日夜にあった。カウントダウンによる電飾の点灯の他、ダンスや音楽の発表、飲食店の出店などがあり、多くの地域住民でにぎわった。
大規模なイルミネーションがない新宮市の冬の夜を飾ろうと、花壇を管理するボランティア団体「タウンガーデン」(平田裕子代表)が20年前に始めた取り組み。メンバーの高齢化もあり、8年前からはANIANI PRODUCTIONの協力を得て飾りつけを行い、点灯式の運営も引き継いでいる。
午後4時30分ごろ、丹鶴幼稚園の園児らと一緒に、会場全員でカウントダウン。タウンガーデンが電飾で華やかに彩られると、拍手が起きた。続いて、園児らがかわいらしいダンスを披露。最後には「メリークリスマス」と声を合わせた。続いてはまゆう保育園の園児らもかわいらしいダンスで会場を魅了した。
その後も地元のダンスグループの発表や、高校生バンドの演奏、特別ゲストのDJ「BOHEMIAN」のパフォーマンスなどが、冬の夜を飾った。
出店では温かい汁物や光るドリンクなど4店舗が並んだ。タウンガーデンによる豚汁の振る舞いも人気だった。
タウンガーデンの平田代表は、はじめは電飾のことも分からない人ばかりで手探りでやってきたと語り、高齢化でやめることも検討したが、若い世代に引き継いでやってもらっていると状況を説明。今後も各方面の協力を受けながら続けていきたいと話した。
点灯式実行委員長で、ANIANI PRDODUCTION所属の沓澤(くつざわ)敦さんは「引き継いで6回目になる。天気もいいし、そこまで寒くもなく、これまでで一番盛況。明るくして音も出すイベントだが、周りの住民の方も協力してくれてありがたい。今後も続けられるうちはやっていきたい」と話した。
イルミネーションは1月初旬まで、午後5時~11時の時間で点灯する。大晦日(おおみそか)と正月3が日はオールナイト点灯する。