高速道路の紀南地方への延長の早期実現推進を目的として、関係する市町村長や関係機関・団体の代表者などで構成する「高速自動車道紀南延長促進協議会」は4日、新宮市役所別館で、今年度の総会を行った。約60人が出席。「新宮紀宝道路」の今年秋開通、「すさみ串本道路」の来年春開通に向けた着実な事業推進や、「串本太地道路」「熊野道路」の早期完成、「新宮道路」「紀宝熊野道路」の早期着工、「印南~南紀田辺間」の4車線化の早期完成に向けて、今年度も"強力な"要望活動を行っていくことを決めた。
同協議会は、新宮市、田辺市、御坊市と東牟婁郡、西牟婁郡、日高郡の各市町村と議会議長、また主旨に賛同する各機関と団体の代表者で組織。事業としては
- 有田・新宮間整備の早期実現についての促進要望と、関係官庁との連絡調整
- 必要な調査研究・その他目的達成に必要なこと
—と定めている。
はじめに、田岡実千年会長(=新宮市長)があいさつ。高速道路の整備は国土強靭化、地方創生、地域の安全・安心につながるもので、全ての区間がつながってこそ効果が最大に発揮されると言及。協議会としてこれまで以上の活動を展開するとともに、市町村でも地元対策などの役割を果たしていくと語り、引き続きの支援を呼び掛けた。
昨年度事業報告では、近畿地方整備局、地元選出国会議員、国土交通省本省などに対して要望活動を行ったと伝えた。昨年度の決算は、歳入294万506円、歳出64万1495円で、差し引き229万9011円を今年度へ繰り越した。
今年度事業計画では、「近畿自動車道紀勢線などの早期整備を図る為、強力な要望活動を行う」とし、今月25日に近畿地方整備局、30日に国土交通省本省と地元選出国会議員に要望活動を行う予定とした。今年度予算は、歳入・歳出ともに362万9000円。各市町村の負担金は、均等割35%と人口割65%で算出した。
また、要望書の内容も事務局案を確認し、決議。全体の前で文章を読み上げた新宮青年会議所の宮本睦美理事長が、来賓で出席していた和歌山県東牟婁振興局の鳥羽真司局長に要望書を手渡し、協議会への協力を県に要請した。
総会後には、紀南河川国道事務所が高速道路紀勢線の事業進捗状況などを説明した。