南紀くろしお商工会は9日、那智勝浦町体育文化会館で、「2025年新春の集い!~賀詞交歓会~」を開催した。同町の商工業、水産業、観光業の関係者や行政、町議などの来賓ら50人が出席。新年のあいさつを交わし、1年間の抱負を語り合った。
同商工会の森川起安会長はあいさつで「巳年は、物事を安定させていくといった縁起の良さを表しているそう」と話し、当地域でも、昨年あたりから観光客が戻りつつあり、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産登録20周年を迎えた年度であること、ロケットの打ち上げも期待されていることなどに言及した。
また、今は高齢者を含め誰もが気兼ねなく参加できる旅行「ユニバーサルツーリズム」の時代だといわれていることに触れ、蘇(よみがえ)りの地として多くの信仰を集める熊野の地は最もふさわしいと感じていると語り、「皆さんのご協力をいただきながら、行政、議会、諸団体、地域の皆さんが志を一つにして力強く進んでいきたい。よろしくお願いします」と伝えた。
来賓祝辞で、堀順一郎町長は「今年の正月は去年と違って穏やかな年明けだった。今年はぜひ災害のない年になってほしい」とした。カイロスロケットの打ち上げでは多くの人に喜んでもらったことを振り返りつつ、「来た人が那智勝浦町の魅力を知ってもらって、何度もリピートして来てもらう。ロケットはその1つのツールだと思っている」として、事業者には今後、さらなる関連商品の開発や既存商品の横展開、さらなるおもてなしの充実などで、満足度につなげてもらえるようお願いした。
その後、鏡開きを行い、乾杯して、互いに新年のあいさつや今年の抱負、近況やこれからやりたいと思っていることなどをざっくばらんに語り合った。