熊野自然保護連絡協議会(瀧野秀二会長)は9月29日(日)午前9時から同11時30分まで、那智勝浦町の下里天満(池の谷)の生物観察会を開催する。参加費無料。事前申し込み不要。雨天中止。
池の谷湿地は串本町の田原湿地(現在は陸地化が進行)と並び、熊野の代表的な湿地性溜池で、植物では県レッドデータ種のヒメハッカやミズネコノオ、チョウジソウ、イヌセンブリ、テツホシダ、トウササクサなど日本各地でも見られなくなりつつある貴重な植物が観察できる。
トンボ類は53種の記録があり、県内で第2の多産地。国のレッドデータ種3種、県レッドデータ種8種を含むイトトンボ科、サナエトンボ科、エゾトンボ科など多数観察できた時もあった。トンボ科のアカトンボ類や南方からの飛来種も見える可能性がある。
同協議会は「トンボなどの昆虫、植物、魚類、地質・天文、気象、野鳥などに詳しい会員の説明を受けながら秋を探してみませんか」と伝えている。
参加の際は長靴(必須)、観察用具、水筒などを用意する。当日の集合場所は、下里・天満サーファー駐車場(駐車場から徒歩で案内)。
問い合わせは、熊野自然保護連絡協議会(電話0735-54-0331)。