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「神々の物語」を奉納 若村麻由美さん出演 熊野本宮大社大斎原

 熊野本宮大社の旧社地、大斎原で10月10日(土)、俳優の若村麻由美さんが出演する音楽祝祭劇「『神々の物語』あまてらす~古事記より~」が奉納上演される。ヒノキの舞台を設営し、日本最古の書「古事記」に基づき、熊野とも深く関わる神々の世界を表現する。午後6時30分ごろ開演。

 3日に同大社で記者発表があり、若村さんや九鬼家隆宮司、演出を手掛ける一般社団法人アトリエ花習(東京)代表の笠井賢一さんらが公演への思いを語った。
 
 笠井さんは、2004(平成16)年の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録時から記念劇の上演に携わり、登録20周年の2024(令和6)年には「おぐりとてるて」を上演。今回もその流れを受け、古事記を題材にした作品を企画した。主催は「おぐりとてるて熊野本宮上演実行委員会」。
 
 公演は、九鬼宮司が神職の白衣、白袴姿で舞う「熊野舞」で幕を開ける。場を清め、神々の世界へと導く舞を若村さんが受ける形で物語が始まる。イザナギ、イザナミによる国生みや黄泉の国、禊(みそぎ)によるアマテラス、スサノオ、ツキヨミの誕生などを描き、天岩戸が開いてアマテラスが姿を現し、世界に再び光が戻る場面へと展開する。最後は熊野讃歌で締めくくる。
 
 若村さんは語り手として物語を進め、最終的にアマテラスとして舞う。題名の「あまてらす」には天照大神だけでなく、「あまねく照らす」との意味も込められているという。
 
 若村さんが熊野を訪れるのは今回で4度目。約40年前、デビュー作となったNHK連続テレビ小説の打ち上げ旅行で初めて訪れ、昨年には熊野三山を巡った。初めて大斎原を訪れた時を振り返り、「大鳥居をくぐった瞬間、爽やかな風が吹き抜け、何と清らかな所だろうと感じた」と話した。
 
 俳優として約40年の節目を迎える中での奉納上演に、「蘇りの地で公演させていただけることはありがたく、身の引き締まる思い。わくわくした思いとともに厳かな気持ちでいる。音楽や言霊の音を感じていただけたら」と話した。
 
 九鬼宮司は、世界各地から熊野古道を歩く人が訪れることに触れ、「国や宗教観が違っても、自然の中で生かされているという思いを共有し、平和を願うことが根幹にある」と語った。
 
 観覧には事業運営費協力費(一般5000円、県在住・在勤・在学者3000円)が必要で、実行委員会に電話(090-9676-3798)かホームページから申し込む。関連シンポジウムは11月3日(火・祝)に開催予定。
 

      本宮町

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