• 17時更新
    尾鷲、熊野、南・北牟婁郡
  • 17時更新
    新宮、東牟婁郡
  • 坂東柳蛙会「踊りの会」 写真特集
  • 丹鶴幼・マリア保 5歳児交流会 写真特集
  • 三重4中学校2年生職場体験 写真特集

火力跡地活用 ごみ処理施設が大前提

市議会と商議所が意見交換

 尾鷲市議会と尾鷲商工会議所はこのほど、尾鷲三田火力発電所の跡地活用について意見交換した。市議会が同会議所に要請して開いた。ゾーンニング(施設配置)をテーマとし、会議所側は排熱利用の陸上養殖などを事業化するために大前提となる「広域ごみ処理施設の早期実現が必要不可欠」との認識を説いた。
 きたんのない意見交換にするため、報道陣には冒頭のあいさつのみ公開とした。同会議所で開かれた意見交換には市議会が全議員13人、同会議所が正副会頭、部会長、専務ら12人が出席した。
 あいさつで三鬼孝之議長は市議会も執行部からグランドデザイン(全体構想)の説明を受けたことや、議会報告会で出席の市民から要望を受けたことなどにふれ、そうした経緯を踏まえて意見交換の場を要請したことを話した。伊藤整会頭は「時代の移り変わりは早く、グランドデザインが発表されたが、時代とともに変わってくると思う。もたもたしている時間がない。チャンスは逃げてしまう」と構想の実現に意気込みを示した。
 おわせSEAモデル協議会が描いたグランドデザインは、エネルギー事業が核となる。その一つの広域ごみ処理施設から出る排熱は陸上養殖や植物工場に再利用を計画しているが、市議会からは「ごみと食品という相反する性質のものが混在するのはイメージできない」との意見があった。これに会議所側は「ごみ処理施設のゾーンニングが最重要であり、その早期実現が必要不可欠である」と答えた。
 また、市議会からは東紀州5市町のごみ処理だけではなく、世界的な潮流のマイクロプラスチックの処理や風力発電も取り入れるべきとの意見も出た。全国的に原材料不足の傾向にある木質バイオマス発電施設の配置場所と規模、運営面では事業全体を統括するまちづくり会社的な組織の立ち上げの必要性を指摘する声もあった。
 一方、同会議所が検討している事業に対しては、海ぶどうやヒラメなどの養殖業と海洋深層水事業の連携の可能性や、女性部が積極的に進めてきた尾鷲トレイルとS(サービス)事業との連携の可能性など肯定的な提案もあった。
 伊藤会頭はエネルギーの地産地消がグランドデザインの核であり、陸上養殖などへのごみ処理施設の排熱利用は不可欠だとし、そのためにごみ処理施設と陸上養殖施設は隣接して整備することになると説明。「市の財政状況や土地のかさ上げ対策など課題が山積している。2026年のごみ処理施設稼働のイメージは持っているが地域の経済を考えるとあまり時間を掛けられないのが実情」と述べた。
 議員からは、商売は商工会議所任せではなく議会も共に進めていくべきで、このような意見交換はこれからもどんどん行いたいとの発言もあった。
 最後に三鬼議長は「大きな期待をかけているSEAモデルに対して、議員も情報収集をはじめ、積極的に活動していきたい」と述べた。

      尾鷲市

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      ニュースカレンダー

      お知らせ

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。