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長寿、幸福が叶うよう 尾鷲神社に大絵馬奉納 高校生

三重県立尾鷲高校の美術部と書道部が23日、来年の干支(えと)、巳(み/へび)の大絵馬を尾鷲神社に奉納した。
 
 同神社では18年前から毎年、同校に大絵馬製作を依頼していて、干支が一回りした6年前の子(ね)のものからは美術部員がデザインも担当している。
 
 この日は書道部からは太田來更部長(2年)と、美術部からは仲伶菜部長(2年)ら4人の5人が参加した。
 
 大絵馬は幅135センチ、高さ91センチ。縁起物の白い蛇がとぐろを巻いて縁起物の小づちを守っているデザインで、行草書という書体で、長寿や幸福が山のように高く、海のように広く訪れることを意味する「壽山福海」(じゅざんふくかい)の字を書いている。下絵の時は右側にあった「壽山福海」の文字を、ヘビの頭に近い左側に置き換えた。
 
 太鼓、鈴剣、獅子頭でおはらい、御魂入れして神威を吹き込んだ後、太田さん、仲さんが代表して玉串をささげた。
 
 仲さんは「尾鷲神社に奉納するのはなかなか体験できないことなので、みんなで力を合わせて取り組んだ。ヘビを白く塗る時、形に合わせるところやヘビの顔が力強くなるように工夫した。みんなが平和になるように願いを込めて描いた」と話した。
 
 太田さんは、尾鷲が海のまちであること、高齢者が多いので幸福・長寿を願う言葉を探したと説明。「力強い感じがする絵なので、見た人が、元気になったり、頑張ろうと思ってもらえれば」と話した。
 
寺岡多佳さんからも
 
 この日は、日本画家の寺岡多佳さんが奉納したヒノキ板に描いた絵馬の紹介もあった。生徒らの取り組みに触発され、2013年に翌年の午(うま)のものを奉納し、その後毎年製作している。今年は、小判のたくさん詰まった宝袋を白い蛇が守っている図案の作品を奉納した。加藤宮司によると、干支が一巡りしたため、今回が区切りになるという。加藤宮司は「作品を一度に見てもらう機会が作れればいい」と話していた。
 
 31日(火)午後4時から年越しの大祓(おおはらえ)式を行い、11時から氏子による年越し太鼓の披露を予定。1月1日(水)は午前0時に新年奉祝太鼓を鳴らし、歳旦祭を執り行う。午前7時から大宝市を開いて縁起物を授与する。大絵馬と同じデザインの絵馬も用意している。また、午前10時から午後3時まで計6回、新春特別太鼓大祓を行う。大宝市は3日(金)まで行う。

      尾鷲市

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