くまの体験企画の地域探訪ウオークイベント「紀伊半島みる観る探検隊」は、4月7日(木)と17日(日)に熊野市磯崎町、5月15日(日)と22日(日)に御浜町の神木を訪ねる。
令和2年2月以来、2年ぶりの開催。磯崎町ではみえ熊野学研究会運営委員の向井弘晏さんの案内で、猪ノ鼻城跡や電波探知機跡、軍用道路跡などを歩き、熊野の海防の歴史を探る。
磯崎町の猪ノ鼻城は1568(永禄11)年ごろ、堀内氏善の指揮の下に築城された。北山郷と北牟婁郷から攻められて合戦となり、石垣や掘割、血頭(ちこべ)といった地名から、往時の攻防がしのばれる。江戸時代には狼煙場、太平洋戦争時には電波探知機が設置され、軍用道路や防空壕などが造られ、戦後は山一面の芋畑が人々を飢えから救ったが、今は人知れず森の中に眠っている。
歩行距離約5キロ、最大標高167メートルで、山道を歩ける人向き。定員20人、午前9時に大泊駅集合。
他方、神木では平安中期の900年代に京都大原三千院から祖先がやってきて氏神として祭ったとされる原地神社はじめ、旅の安全と地区の安泰を祈願する庚申塔、海の入り江だった時代に舟の帆がひっかかったという巨岩を祭る日与加久良大明神、狩の神として祭られている全国第2位のイヌマキの巨木などを巡る。
歩行距離約7キロ、最大標高158メートル。定員15人、午前9時に神木公民館駐車場に集合。
参加費が必要で、雨天中止。申し込みおよび問い合わせは内山裕紀子さん(090-7865-0771)まで。ホームページの予約フォーム(下記参照)から申し込むこともできる。
予約フォーム(http://kumanokodo.info/booking)