新宮市の名誉市民で芥川賞作家の中上健次(1946年~1992年)が創設した「熊野大学」の2026夏期特別セミナー「中上健次 生誕80年—時代へのまなざし—」が8月8日(土)午後0時30分から(開場正午)、新宮市野田の市福祉センターで開講される。一般参加無料。
熊野大学主催、新宮市後援、中上健次顕彰委員会と新宮市観光協会協力。今年は、熊野新宮の地に生まれた中上健次の生誕80年にあたる。また、「岬」による芥川賞受賞と「枯木灘」執筆から50年、さらに1986年に熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)で上演された野外劇「かなかぬち」から40年という節目の年。
今回のセミナーでは、中上文学の根底に流れる「うつほ」の思想とその現代的意義を探るとともに、中上の戯曲「かなかぬち」の世界に迫る。
講師には、「超空洞物語」の著者の作家、古川日出男氏を迎え、「近代の「うつほ」—食い破る中上健次の射程」を演題に講演。また、文芸評論家の高澤秀次氏による「かなかぬち」の基調報告に加え、作家・クリエイターのいとうせいこう氏と作家の奥泉光氏による文芸漫談「かなかぬち」も行う。
さらに、中上の盟友である俳優で劇団「椿組」座長の外波山文明氏を迎え、野外劇「かなかぬち」についての秘話を語ってもらう。
主催者は「熊野という地から日本と世界を見つめ続けた中上健次の思想と文学を、多彩なゲストとともに考える貴重な機会です」と伝えている。なお、スケジュールや内容が変更になる場合がある。
問い合わせは、荒尾成文堂(電話0735-22-2364、午前9時~午後7時)。
■図書館で催し
新宮市立図書館(中上健次顕彰委員会)は8月9日(日)午前11時から正午まで、同館1階マルチスペースで、中上健次生誕80年「白模型にみる健次の世界−『千年の愉楽』『奇蹟』より−」完成報告会が開催される。入場無料で申し込み不要。椅子100席を用意する。立ち見も可能。
また、7月2日(木)から11月3日(火)まで、同図書館内の中上健次コーナーで、小企画展「熊野大学講師紹介」を開催する。
この2つの催しに関する問い合わせは、新宮市立図書館(電話0735−22−2284)。
