熊野古道の世界遺産登録２０周年を記念し、御浜町教育委員会は１０月１９日（土）に横垣峠コース、同２０日（日）に風伝峠コースでそれぞれ「熊野古道ウオーク」を開催する。

　熊野古道伊勢路は、花の窟神社が鎮座する熊野市有馬町で、海岸沿いに新宮を目指して南下する浜街道と、本宮を目指す本宮道に分かれる。本宮道の横垣峠道では、この地特有の神木流紋岩が敷き詰められた石畳が整然と続く。風伝峠道は、海辺と山村を結ぶ要路。歩き始めの尾呂志地区は、田園と山並みが美しい山里で、古道では苔むした石畳が続き、巡礼者だけでなく海の幸を山里に届ける人や、山の幸を海沿いの里に届ける人が行交った往時を思わせられる。

 

　定員は各回最大２０人。参加費は１人１０００円（弁当・貸切バス・記念品・保険含む）。申し込み多数の場合は抽選。定員に余裕のある場合は御浜町内以外の在住者も参加可能。代表者１人につき、同行者３人まで同時に応募できる。

 

　横垣峠コースの座学講師は熊野研究家の三石学さん、風伝峠コースの座学講師は御浜町文化財調査委員の山﨑るみさん、両日の語り部は山﨑さんと同委員の清水鎮一さんがそれぞれ務める。行程は、両日午前１０時に御浜町中央公民館に集合し、同１０時３０分から座学。同１１時３０分に昼食を済ませてからバスで移動。午後０時３０分からウオークを開始する。午後３時に降り口に到着し、バスで中央公民館に戻る。同３時３０分から熊野曼荼羅絵解きを見て、同４時に解散となる。

 

　当日は小雨決行だが、悪天候の場合は内容の変更や催行中止になる場合がある。石畳道、山道、アスファルトを歩くため、トレッキングシューズなど歩きやすく滑りにくい靴と、山歩きに適した服装で参加する。

 

　申し込み・問い合わせは、ツーリズムみはま（電話０５９７９-３-０３３３）。