幅広い参加を呼び掛け
那智勝浦町立下里小学校は今年、開校150周年を迎えた。11月7日(土)午後1時から同4時30分まで、同校体育館などで記念行事を執り行う。卒業生か否かは問わず、幅広い参加を呼び掛けている。
■歴史ある学校
文献によると、同校は1876(明治9)年、弘致小の名で誕生。開校当初は男子88人、女子5人を教員2人が指導していたという。87(明治20)年、校名に下里の名が初めて入り、旧制下里尋常小、下里高等小となった。その頃の児童生徒数は計200人を超えた。空襲や地震の被害を受けながらも廃校をまぬがれ、現行の6年制が導入された後の1958(昭和33)年には児童数がピークとなる428人に達した。50年前に刊行された記念誌には、「球技大会でソフト部が優勝」「花壇大会で優秀賞」など学校行事が盛んだったことをうかがわせる記述がある。少子化に伴い、2013(平成25)年、旧浦神小と統合した。今年10月8日現在、8学級で61人が学んでいる。
■「オープンな雰囲気で」
行事を前に、沖平和生校長(58)は「『式典』と呼ばれる堅苦しいイベントにはしたくない。地域に根差した学校として、オープンな雰囲気で行いたい」と期待した。自身は36代目。教員採用後の初任校に約30年ぶりとなる〝里帰り〟を果たした。「穏やかといわれる地域柄、子どもたちは大人しいのが共通する印象。あまり前に出たがらないが、自分たちでツールを使って(記念行事の)ポスターを作り、地域に貼ろうと試みるなど、意欲的に取り組んでいる」と隠れた〝母校愛〟を見抜いている。
児童会の長尾然人さん(6年)、藤田佑(たすく)さん(同)、切士花さん(5年)、西洞透波(とうは)さん(同)に同校の印象を問うと、「面白くて、友だちが優しい学校」との表現で一致した。「海洋学習でウミガメについて学んだことが楽しかった」(藤田さん)などと挙げる思い出はさまざま。集大成の一つである記念行事で披露する、合唱の練習に取り組んでいる。
■盛りだくさんの演目
当日は各地区に伝わる獅子舞の演舞や、沖平校長自ら出題する同校についてのマルバツ問題、餅まき、児童の学習成果の展示などを予定する。校長は「200周年の時には、自律、自立した大人になり、他人を助けられる存在になってほしい。行事が一つのきっかけになれば」と話した。
