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関西初 軽自動車タクシー導入 熊野第一交通

小回り生かす 運転手確保も狙い
 
 新宮市あけぼのの熊野第一交通株式会社は9日、関西初となる軽自動車タクシーの営業運行を開始し、新宮本社営業所で出発式を行った。ドライバー不足への対応やLPガススタンドの減少などを背景に導入したもので、小回りのきく特性を生かし、地域住民の移動手段確保につなげる。

 軽自動車タクシーは、タクシー車両に関する国の規制緩和を受けて導入。女性や若者など日常的に軽自動車に乗り慣れた人材の確保のほか、従来のLPガス車と異なり一般のガソリンスタンドで給油できるため、燃料補給の時間短縮による業務効率の向上も期待できる。
 
 第一交通産業株式会社(本社・福岡県)は、通院や買い物など近距離利用の多い地区を選定し、グループ会社全国17地区に計20台の試験導入を進めており、新宮営業所には1台を配備した。
 
 車両は日産「ルークス」を採用。歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置などの先進安全機能を備える。運賃は通常のタクシーと同じメーター制の同一料金で、乗車定員は3人。タクシーの平均利用人数は約1.3人であることから、日常利用に支障はないとしている。運行エリアは市内を中心に、利用者の要望に応じて対応する。
 
 出発式では、熊野速玉大社の神職による神事が営まれ、安全運行を祈願した。同社関西支社の芝辻徹支社長はあいさつで、軽タクシーの特徴を紹介し、「新たな交通モデルとして、地域の皆さまの生活の足を守っていきたい」と述べた。
 
 来賓の上田勝之市長は「持続可能な地域公共交通の実現に向けた意義深い取り組み。利用者にとって身近で使いやすい交通手段となり、市民の利便性向上につながることを期待している」と祝辞を寄せた。
 
 テープカットに続き、同営業所乗務班長の保良宜寿さんが従業員を代表して決意表明。「安心感をお客さまのおもてなしにつなげ、安全運転を徹底する」と力強く誓った。
 
 このあと、ドライバーの中川眞理さんが新車両に乗車し、関係者に見送られながらゆっくりと営業所を出発した。試乗した熊野川町区長連絡協議会の下阪殖保会長は「車内空間が広く、乗り心地が良く快適だった」と感想。中川さんは「運転しやすく、安全性も高いと感じた」と話していた。
 
 同社は熊野川地区でデマンドタクシーの運行も担っており、住民の日常の移動を支えている。今回導入した軽自動車タクシーも、地域の足としての役割が期待されている。
 

      7月10日の記事

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