• クマの目撃情報(7月1日)
    国道42号の矢ノ川橋西交差点付近
  • 求人広告(6月25日掲載分)
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

社説「"大荒れ・市民無視"」

 6月の新宮市議会は、政策論争ではない怒号が飛び交う中での閉会という前代未聞の事態となった。伝統ある新宮市議会の名を汚す失態としか言いようがない。

 16日の一般質問で大西強議員は、かねて主張する人事評価制度廃止を巡り、上田勝之市長が選挙前の集会の席上で聴衆を前に、「やめる」と約束したため応援したにもかかわらず、就任から半年以上経過するが廃止しないことを挙げ、「嘘(うそ)つき」と痛烈に批判。さらに過去のプライベートまで掘り下げて批判を繰り返したため、東原伸也議長が不穏当な発言を控えるよう制止していた。最終日の25日は本来、今年度一般会計補正予算案などについて、各常任委員会委員長の報告に続き、採決を行う予定だったが、冒頭に大西議員が議事進行をかけ、一般質問で議長から制止を受けたことを納得せず、約50分間にわたり、人事評価制度への持論を展開しながら市長のプライベート批判を繰り返した。大西議員はさらに、「市長と認められない人の提案するものに賛成できない」として、先の台風6号で被害を受けた市道や林道の復旧事業費などを盛り込んで当局が追加提案した一般会計補正予算案にただ一人反対した。
 
 今回のような"大荒れ・市民無視"の新宮市議会でいいのだろうか。議案審議や採決を先送りして1人の議員による長時間にわたる議事進行。言葉は乱暴で聞くに堪えないばかりか、コンプライアンス違反にもなり得る。議長も毅然とした態度で議会運営に臨む必要があるのではないか。長引く物価高に苦しむ市民を思えば、本来ならもっと市民生活に密着した議論を交わさなければならず、他の議員も市民の代表であるなら、一議員の"暴走"を静観することなく、声を上げて止めることができたはず。そもそも議場で個人間の問題を言い争うことが市民に何のメリットがあるのか、場外で行うべきだ。
 
 また、25日の閉会あいさつで興奮気味に言葉を放った上田市長の態度にも問題はある。市長の一挙手一投足は注目されており、冷静に物事を判断し、発言には責任を持ってもらいたい。市長は20年以上の議員経験があり、行政に精通しているとしているが、攻勢をかける議員時代に比べ、首長は守勢が求められる。議会での答弁を聞く限りは、「えーと」「あのー」などの場つなぎ語が目立ち、論破できているものは数少ない。決断力とリーダーシップに乏しく、職員とのコミュニケーションが十分に図れていない場面も見られる。9月の市議会では、市長・議員ともに、市民のことを第一に考えた政策論争ができるかどうか注視していきたい。
 

      7月 3日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      イベントカレンダー

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ