少し前に、東紀州の4つの「九条の会」が熊野市で講演会を開いた。貧困問題などを中心に活動している作家の雨宮処凛(かりん)さんが講演した。取材だけでなく、自身も支援活動に携わっていて、一つ一つの言葉が重く感じられた。
反貧困ネットワーク初代事務局長の湯浅誠さんが、金銭だけでなく相談できる人や頼れる家族などの人間関係といった「溜め」がない状態が「貧困」と指摘しているとの話題は、なるほどと思った。貧困に限らず、いろいろな場面で、頼れる人の存在があるのは大きい。
暮らす場所が変わることは、引っ越し費用という金銭的なものを除いても負担が大きいことや、趣味の活動のしやすさなどの要因があることは承知の上だが、無理に物価の高い都市部で暮らさずに、地方で生活する道もあるのではないか。
三重県では移住定住施策に力を入れている。金銭的な収入は少なくても「暮らしの豊かさ」はアピールポイントである。住宅確保や仕事探しへの支援をより厚くすることで、移住者を増やせないものか。
(M)
