8日にフィリピン付近で発生した地震で、本紙地域にも津波注意報が発令された際、紀北町長島のお年寄りの避難を同町の十須集会所が受け入れた。14日に避難した住民が再び十須集会所を訪れ、「本当にありがたかった。気持ちが助かった」と感謝を伝えた。
注意報発令後、住民が避難に困っていたところ、仲介を受けた十須区の宮田幸延区長が集会所を開け、70~90代の住民5人を受け入れたという。車で昼前に集会所に到着し、安全が確保された夕方まで滞在した。
避難した老人クラブの八潮会の東正江会長は「家から海が見えて、チリ津波や東日本大震災も見てきた。もし津波が来たとしても、私たち高齢者は山に逃げられない。どないもようせん。避難できたとして、そこから雨風がしのげないと苦しい」と振り返り、「ここ(十須集会所)は屋根があって、畳もあるのでありがたい。何より、ここに避難してもよいと聞いた時、とても気持ちが落ち着いた」と感謝を伝えた。
宮田区長は「津波の場合は住民が十須集会所に避難してくることは考えにくい。困ったときはお互いさまの精神が大切で、助けになったのならよかった」と笑顔で答えた。
