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助け合える地域づくり 蓬莱公民分館 初の防災訓練

避難所設備を見学・体験

 新宮市の蓬莱公民分館(大石熊野分館長)は14日、同市徐福の蓬莱体育館で「第1回蓬莱地区防災訓練」を開催した。地域住民ら約150人が参加し、避難所で使用する防災設備や備蓄品について理解を深めた。
 
 訓練は、昨年度に市が体育館外に設置したトイレコンテナや災害時生活用水井戸など、避難所の設備を広く住民に知ってもらおうと初めて実施。蓬莱体育館は市内10か所の中核避難所の一つで、大規模災害時に避難所として開設される。

 開会にあたり大石分館長は「蓬莱小学校の閉校で住民が顔を合わせる機会は減ったが、災害時に支えになるのは地域のつながり。訓練を通して防災意識を高めるとともに地域の絆を深めてほしい。『自分たちの地域は自分たちで守る』という気持ちを大切に、助け合える地域づくりを進めていきましょう」と呼び掛けた。

 体育館内には、ワンタッチパーテーションテントや簡易ベッドが展示された。参加者は市防災対策課職員から組み立て方や使用方法について説明を受け、実際に設営を体験した。非常用持ち出し袋については、1~2日程度の生活ができる備えとして、防災用品に加え、飴(あめ)や虫よけスプレー、太陽光充電式モバイルバッテリー、ウエットティッシュなどを入れておくことが推奨された。

 トイレコンテナは、平常時は備蓄倉庫として利用されるが、災害時にはトイレとして使用できる設備で、車椅子対応の1室を含む個室4室を備える。採用している自動パック式トイレは、排泄物を凝固剤で固めてボタン一つで密封できる仕組みで、衛生的に利用できることなどが紹介された。

 災害時生活用水井戸は、断水時に生活用水を確保するためのもので、参加者は実際に手押しポンプを作動し、軽い力で水をくみ上げられることを確認した。市によると、トイレコンテナは同所を含む中核避難所4か所に整備済みで、井戸と合わせて今後も順次整備を進めていくという。

 参加した地区住民の一人は「避難所は環境があまり良くないと思っていたが、見学してみてイメージが変わった。プライバシーやトイレは特に気になっていたが、これだけ設備が整っていると、まず避難してみようという気持ちになった」と話した。

 終了後には、福祉委員が炊き出しで準備したアルファ米が参加者に配布された。同公民分館では今後、避難訓練も実施したいとしている。

      6月15日の記事

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