新宮市浮島の武和定道さん(74)と市出身の鉛筆画家・玉置庸祐さん(享年71)による「二人展」が4月3日(金)から同7日(火)まで、同市千穂のアトリエUで開かれる。入場無料。
玉置さんが2012年に病死するまで親友だったという2人。お互いに趣味で創作活動に取り組んでいたことで自然と知り合い、以来数十年交流を重ねた。武和さんは漂着したガラスなどでランプを作り、玉置さんはダリやピカソの影響を受けた抽象画を次々と発表した。
生前、二人展の開催を約束し、兵庫県神戸市のアトリエに掛け合っていたが、玉置さんの体調が悪化。叶わないまま亡くなった。武和さんはこのほど、遺族から100点程度の遺作を譲り受けた。約40ページの画集を100部限定で出版するとともに、満を持して開催にこぎ着けた。「ファイルが遺族のもとに残っていた。独特な絵柄に惹(ひ)きつけられる」。
玉置さんの作品の多くに、「SOZO(そうぞう)」とサインが残されている。生後すぐ死亡した弟の名だという。悲しみの表出であろうか。激しさと美しさを共存させる独自の画風は、ジャンルは違えど、光を神秘的なものに変える武和さんに影響を及ぼした。
2人の息吹が感じられる展示会の開場時間は午前10時から午後6時。初日と最終日は正午から。画集も10部程度販売する(3000円)。
