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旧熊野大橋、廃止か 交通量減少で検討委 「影響は軽微」

老朽化考慮し大転換
 
 新宮市と紀宝町を結ぶ一般国道42号旧熊野大橋に関し、有識者でつくる橋梁(きょうりょう)技術検討委員会はこのほど、「撤去が妥当」と結論付けた。開通から約90年が経過し、多数の部材が腐食、変形等損傷したうえ、2024(令和6)年の新宮紀宝道路の開通で交通量が約半分に減少していた。国土交通省近畿地方整備局はこれを踏まえ、和歌山、三重両県の知事への相談を含め対応を協議するとした。
 
 
交通量の増減(近畿地方整備局HPより)
 
 熊野大橋の延長は418.5メートルで、戦前の1936(昭和11)年3月31日に開通した。当時は渡し舟で熊野川を渡っていたため、利便性が大きく向上したという。隣の新熊野大橋が79(昭和54)年に開通した後は、車道が紀宝町側から新宮市方面に向かう車線の片側一方通行となった。

 同局によると、自動車専用道の新宮紀宝道路の完成前と完成後で12時間あたりの車の交通量を比較したところ、2546台から1228台に減少したことを確認。地震や風の力に対抗する「トラス斜材」や橋げたに腐食がみられ、現在は使用していない部材が多くあり、工法も異なることから、検討委は補修が困難と判断。熊野大橋を撤去したうえで、自転車と歩行者の通行機能を確保するため、新熊野大橋の下り線側に自歩道を新たに設置すべきと総括した。

 検討委が出した方針案は「新宮紀宝道路の完成に伴い、交通状況は大幅に改善し、熊野大橋の役割も低減した」と指摘。「自動車交通が他の橋へ転換された場合でも、交通容量等に問題はなく、影響は軽微」で、代替は不要とした。

 自歩道については、調査で12時間あたり約240台、歩行者約30人と一定の利用を確認したため、法定の3メートル分の幅を確保したうえで、自転車と歩行者が安全に通行できるよう整備すべきと提案した。

 同局紀南河川国道事務所の中村恭介副所長は、本紙の取材に「成川など一部地区からの近道として利用されていたが、新熊野大橋を通っても所要時間はあまり変わらない」と述べ、方針に理解を示した。一方で、「撤去の事業化が確定したわけではなく、現時点で具体的なスケジュールは答えられない」と補足した。

 今後は和歌山、三重両県に意見を求めたうえで、対応を協議するという。住民説明会は事業化が決まった後に検討する。「紀宝町誌」によると、工事は抽選で決め、和歌山県が基礎を、三重県が上部を担当した。請負人や材料配給人など作業員は両県同数とすることを決めたという。総工費は35万円で、現代の物価に換算すると約9億4937万5000円。両県が折半した。撤去予算の配分や委託事業者の選定に関し、中村副所長は「慎重な調整が必要」と話した。

      3月26日の記事

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